だいごろうのブログ

熊本出身で大阪、東京、パリを転勤して、今は福岡でデータエンジニアです

越境について〜固定概念からの越境〜

DevLoveのAdvent Calendar越境の1月17日(土)記事を書かせていただきたいと思います。
DevLOVE Advent Calendar 2014 「越境」 - DevLOVE | Doorkeeper
このテーマは「(自分にとっての)越境」です。
長文失礼。

越境

今回、僕が話す越境は「固定概念からの越境」です。

名言から考える「越境」

本当に強い者とは どういうものかがわかるのは・・・ 本当に強い者になったときじゃ
by バガボンド 胤栄

はい。僕の大好きな井上雄彦さんの漫画バガボンドより引用させていただきました。

まさに、(僕の中で)越境とはコレだと思います。越境したことは越境したことがある人にしかわからないし、それを言葉にしたところで、してない人にはほとんどが絵本の中のお伽話を聞いてるような状態です。越境話とはそういうことではないでしょうか。
それに、越境とはやるまで上手くいくかもわからないものです。それでも、模索しながら考えて行動することが、越境の一歩ではないでしょうか。少なくとも僕は、そう思います。だから、自分の越境に「どう考えてるか」と「どう至ったか」をココに記します。

固定概念からの越境について考えたこと。

僕が大事だと思うことが2つあります。
「気付き」と「活かす」です。
そして、避けることとして
「決めつけること」です。

「気付き」

まず、日常からアンテナを張り気付くことが大事だと思います。
気づきと知見なければ、アイディアにはつながりません。
僕が知るかぎりだと、面白いと思う芸人は日常であった面白いことに気付くのが上手いですし。世の中に普及しているwebサービスは、日常からの気付きから生まれた物もあるかと思います。
日常から周りに、小さなことでも面白いことはないか。にアンテナを貼ることから始まると思います。

「活かす」

そして次に、この気付き活かすということを考えます。
「この前したゲームの内容って、意外と仕事で活かせるんじゃない?」
「この前読んだ映画評論の雑誌って、今度のプレゼンで使えそうだな」
って言うことを、クロスして考えることが大事かなと。
今まで、「やってきた」やり方ではなく、いま「一番面白いとか、人のためになるとかの」やり方をいろんな分野の気付きから取り入れること。
「万物は全て一つにつながっている」っていうことです(大袈裟だけど)。

「決めつけること」

そして、できるだけ避けるたいことは、決めつけることです。
「あいつ(おれ)には無理だよ。」
「この仕事は、コレが精一杯だ。」
「この分野ではコレが定石。」
こういう固定概念が大事な可能性を否定してます。ただ、固定概念は判断を早くし、効率性を上げると思っています。なので、ここは仕事の場合はバランスが大事。
だから、僕の場合は特にプライベートで何かするときには、固定概念を壊せないかと考えています(←人と同じことをするのが嫌いなあまのじゃくなんです。)

結局どういうこと?

つまり、「現状の概念」を覆すために
いろいろな分野でアンテナを張り「気付き」、それを「活かし」、
より良い考えを創造することが、
僕の考える固定概念からの越境です。
大事なことは、
「その分野のことはその分野にしか答えがない」
と決め付けないことです。そして、恐れずに分野の概念を超えることです。

越境したこと

「でるんだったら、DevLove甲子園で1位とります。」っと言った時、沢山の人が僕のことを冗談だと思ったと思います。正直、正しい評価だと思います。だって、僕は今まで1度も外部発表したことありません笑。あぁ、なんか、この評価を覆せないかなとあまのじゃく的に考えてました。
そこで、どうやってインパクトを残すかを考え、至った答えは「僕の気づき活かし、みんなが楽しめ印象に残るエンターテイメントなプレゼン」です。

固定概念の越境の一歩

まず、テーマを一番みんなが共通して楽しんでくれるであろう(僕の好きな)プログラミングにしました(技術者向けの発表なので)。しかし、それだけだと面白く無いので、僕がガウディの建築が、今の僕達がやっている開発に通じているのでは?という、普段読んでいる雑誌から得た気付き活かしているということを題材にすることにしました。
現場のコード意識を変えるために導入したリーダブルコードとガウディの思想 - DevLove甲子園2014技 -

そして、プレゼン自体には、普通だとありえない野次機能を取り入れました。
これには2つの気づきがありました。

  1. 甲子園って客もいないと成り立たないよね
  2. 会社でプレゼンするときに、少人数で観客から会話が飛ぶほうが楽しいよね。

そこから、自問自答です。
「なんか、野次も声援もない甲子園なんて面白くないよね。」
「じゃあ、お客さんから野次とかを飛ばしてもらおう。」
「一番手軽なのは何かな?twitterだ!」
っということで、twitterにつぶやいたことが、画面に表示される。野次機能を作成しました。
DevLove甲子園で使った野次機能を公開しました! - だいごろうのブログ


あとは、これが成功するかどうかは全然わかないので、自信を持って、チャレンジするだけですね。今回大事なのは、コレを通して、僕が2つの越境の一歩を表現したことだと思います。

  • プログラミングにガウディの考えは活かせるかもしれない。
  • 登壇は発表者のみでやるより、観客も参加したほうが面白い。

締め名言

最後に、もう一つ、大事にしている名ぼやきがありまして、このぼやきで締めていきたいと思います。

先入観は罪、偏見は悪
初めの勝ちは、嘘の勝ち
by 野村克也

まとめ

今回、僕が題材としたのは固定概念からの越境です。
越境するために大事なことは、日常から気付き、それをどう活かすか考え、その世界で決められている(かのうような)固定概念を超えて行くこと。
そして、「その分野のことはその分野にしか答えがない」と決め付けないことです。そして、恐れずに分野の概念を超えることです。

本当に強い者とは どういうものかがわかるのは・・・ 本当に強い者になったときじゃ
by バガボンド 胤栄

そもそも、まずは、気付きもなければ、活かせることもありません。ファーストステップに立つために気づきのアンテナを広げましょう。
そして、それを活かして、今までの概念を壊してみましょう。
最後に強い者(越境したか)になれたのか、振り返ってみましょう。
やらないと、そもそもファーストステップにすら立てません。

先入観は罪、偏見は悪
初めの勝ちは、嘘の勝ち
by 野村克也

そして、越境したなと思ったら、それは先入観になるので、
「この越境も素晴らしい1つの気づきだったな」
くらいに抑えて、また、新しい気付きを探していきましょう。

そうやって、世の中の固定概念にどんどん越境がたくさん起きて、
様々な分野がもっと面白くなっていけばいいなと思います。

次回予告

1月18日(日) 新井 剛(2)さんですね!よろしくお願いしますー

1月24日(土) - 1月30日(金) 新井 剛
が気になるところです。もはや、これがひとつの越境なのでは?と(; ・`д・´)カンジマシタ。